カテゴリ:中日・東京新聞連載 の記事一覧

東京新聞連載 116回 ごみ収集

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ごみ問題はどこも深刻。とくに空洞化が進んだ町は深刻。記事で触れたような町内会でごみ当番をしている地域は、今、共働き化と高齢化で当番が成立しなくなってきています。町内会というシステム自体が機能不全に陥っている場合も。

この記事をリリースするにあたり、あちこちのごみ収集事情を調べてみたところ、はやり戸別回収地域が増えてきているようです。「真空式ごみ収集方式」というシステムを採用している地域もあるようですが、リサイクルを中心とした循環型社会の形成には向かないことから、廃止になる地域もあるようです。

アメリカで経験したディズポーザーは一つの提案型スタイルではあるでしょう。ただし、環境負荷が大きいのが欠点。記事の最後にも、「外国のように、生ゴミをシンク下に設置した『ディズポーザー』という機会で粉砕し、下水に流すような仕組みを整えるくらいの劇的な政策転換も望まれます。」と触れたところ、「ディスポーザーが環境負荷が少なくないのを知らないのか!」とのお叱りが編集部に来たとか。ディスポーザー万歳というスタンスでないことは、よく読めば理解してもらえるかと思ったのですが、なかなか思ったようには伝わらないものです。都内でもディズポーザーが設置されたマンション物件があります。マンションの地下に処理施設を設け、そこで一次処理をした物を下水に流しているようです。

求められるのは、環境負荷が少なく、かつ住民負担も収集負担も少ないごみ収集方式のアイデア。「環境負荷が大きいのはけしからん」というのはわかりますが、それに変わる抜本的なアイデアが存在しないのも事実。現代において、ごみを出さない人などほぼ存在しません。皆でアイデアを振り絞らないと、早晩、地域の担い手はいなくなるし、ごみ収集の担い手もいなくなる。批判だけでは前に進みません。

台湾の高雄市では、夜の8時から9時頃にごみ収集車が回っていました。夜なら人がいるからでしょうか。これはこれで一つのやり方でしょう。日本で導入するには、その時間に家に帰っていないといけません。働き方改革も必要になります。

ごみ問題は、奥が深い。学生時代、環境経済学のゼミだったのもあり、非常に関心のある領域。また、機会があれば、連載で触れようと思います。


 

東京新聞連載 115回 マンネリメニュー

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講演ではよく話している内容です。講演では「マンネリは○○だ!」の空白部分を当ててもらう流れの場合もあります。○○の中には、いろいろ入るのですが、たいていは良い意味の言葉が入りません。そこで「マンネリは文化だ」という話に。

例えば、郷土料理というのは、その地方でその季節になると、「決まって」食べるから郷土料理になったわけです。「決まって」食べること、つまりマンネリの一つです。正月の雑煮も、毎年毎年「一昨年は京都風、去年は仙台風だったから、今年は福岡風にしよう」という家は、かなり珍しいと思います。記事にもありますが、ほとんどの家の朝ご飯はマンネリメニューです。

マンネリメニューというのは、逆にいうと「決まって」食べても飽きない、しばらく食べてないと無性に食べたくなる、なんとなくよく食べている…など、自分たちの暮らしにマッチしたメニューなはずです。もちろん、考えるのが面倒だから毎日同じメニューというマンネリもあるでしょう。それでも家族から文句や別メニューのリクエストがこないのなら、それはそれで家族の状況にマッチしているということです。

マンネリメニューに逃げたくなる背景の一つとして、「今日の晩ご飯、なに食べたい?」と聞いて「なんでもイイよ」という答えが帰ってくるというパターンが考えられます。「じゃ、いつもと同じでイイや」と。

人類の歴史上、ほんの少し前までは、脱マンネリしたくてもできなかった時代でした。そこにあるモノを食べるしかありませんでしたから。村の誰かの結婚だったり、出産だったり、葬式だったり、祭りだったり、そんな時だけ、ちょっと違う料理が食べられたのです。一般家庭で「マンネリじゃダメ」と言えるようになったのは、ごくごく最近のことです。自分で耕作し、狩猟して、釣りして、飼育して、解体して…それだと、そんなに多くの種類の料理は食べられません。人類の大半は、長い長い歴史の中の大部分を、来る日も来る日も同じようなモノを食べて、命を繋いできています。今もそういう国や地域の人達が大勢います。

ひとことで言うなら、
マンネリ上等!
です。

 

東京新聞連載 113回 物干しハンガー


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この連載記事の内容は、大きく二つに分けられます。一つは家事のあり方など大きな話。もう一つは日常のホンの些細な話。今回は後者。どっちが書きやすいかというと、僕は後者。でも、書かねば!書きたい!という熱量が多いのは前者。後者は日頃のアンテナを鍛えておかないと見過ごすような話も。そして、「あるある」「ウチも」など、反応が大きいのは後者。

今回、記事の中で、商品名を出さずに紹介した物干しハンガー。僕の手元にあるオススメ物干しハンガーは。和歌山県の会社オーエが製造している「アルミ角ハンガー ポリカピンチ32個付き [超・耐久力]というピンチ」1,580円(税別)です。

商品名を出さなかった(出せなかった)のには、オーエ以外にも同種のハンガーがあるかもしれないから。なぜかネット通販でも取り扱いのないこのハンガー。他のハンガーは取り扱いがあるのに、このハンガーの取り扱いがないのはなぜ?

記事の反響の中には、ピンチを付け替えたり、スペアの吊りひもを買って交換したり、という方もいらっしゃいました。まさに日用品の代表というような物干しハンガー。その人その人の使い方があるようです。その人の性格や暮らし方が垣間見えるモノの一つといっていいかもしれません。

ちょっとしたモノを快適に使えるだけで、少しずつ楽(らく)を積み重ねられます。一回分の楽は限られているでしょうけど、毎日毎日積み重なると、その差は大きくなるはず。是非、いい物干しハンガーと巡り会って欲しいです。

(掲載後に加筆)
ところで、今回、紹介した物干しハンガー。記事の掲載後に、問い合わせを多数頂いたにも関わらず、ネット販売のサイトが見当たらなかったのですが、「ここにある」との連絡を頂いたので紹介します。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ステリア 角ハンガー 32P【洗濯ばさみ32個付】
価格:2480円(税込、送料無料) (2018/3/21時点)




前回の記事掲載と同時に、ネット販売のサイトを紹介できればよかったのですが、完全に出遅れてしまいました。

 

東京新聞連載 112回 男性の買い物


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今回は、かなりスラスラと書けた連載記事。なにしろ普段見ていること、接していること、感じていることをそのままツラツラと書いただけ。最後の「楽しみの種」の話は、以前、講演で話していた内容です。あまりにも盛りだくさんの講演になっていたので、今はほとんど使うことのなくなったネタです。

たまに本当にいるんですよ、物調面で無愛想な人。それが格好良いと思っているのか、知りませんけど。そんな顔でいたら、転けても誰も助けてくれないし、転がったモノを拾ってもくれないし。なによりも、良いことが寄ってこないと思うんです。

今回は、イラストの値段表示。記事の中に出てきた、「感じのいいレジ担当さん」を表すイラストだったところに、「買い物合計金額がゾロ目」も盛り込んでもらいました。最初はレシートの金額をゾロ目に…とメールやりとりしていたのですが、イラストが上がってくるとレジ表示がゾロ目に。この方が、気付いてもらいやすいから、というイラスト担当ホンマさんの機転でした。

いつもイラストに助けてもらっています。
 

東京新聞連載 111回 食生活改善

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お付き合いしながら暮らす疾患名や、血液検査のよくない結果で、共感を得られる年になりました。記事としては、健康のためにはカロリーやコレステロール摂取も気にしながら…という感じの内容です。

ソイミートは、僕の近所のスーパーではなかなか見付けることができませんでしたが、地域差があるようです。全般の食事に関しては、関東よりも関西の方が保守的だと思います。「ダイスで作った肉もどき?世の中には美味い肉がいっぱいあるのに、なんでそんなモン食べなアカンの?」ではないかと思います。

これまで馴染みがなかったソイミート…と思いきや、日清カップヌードルの中に入っている茶色の物体も、実は大豆が材料に使われているそうです。(参考記事:「カップヌードル「謎肉」は大豆と豚肉 日清食品が初公表」)

もう一つ、この記事で知ったのは、枝豆と大豆の関係。枝豆は大豆の若い状態。枝豆が成長したのが大豆。知らなかったです。ダイズで画像検索したら、枝豆の画像ばかりが出てきたわけです。

 

東京新聞連載 110回 町内会の当番

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PTAの役員もそうですが、決して一人ではできない役目です。前任者からの引き継ぎだったり、トップの役割分担だったり。町内会以外の地域の繋がりが役に立ったり。僕の場合は、小学校のPTA役員経験が地域の繋がりのキッカケになり、今回の町内会のお役目がずいぶん楽になりました。

一回も関わらずに終わることも可能かもしれないですが、やったらやった分、良くも悪くもいろんな経験になります。悪い経験も、一緒に経験している人がいて共有や共感できれば、もしかすると良い経験以上の関係に繋がるかもしれません。

どんな事でも、イヤイヤやればメンドウなだけ。確かにメンドウなことも多いですし、やらないのに利益だけ乗っかかってくる人もいます。でも、人の繋がりやご縁というのは、時として、思いもかけない話をもたらしてくれます。今回の町内会役員の話は、春からのオモシロそうな話を持ち込んでくれました。家事研究の面からも非常に興味深い話ですので、いずれ触れる機会があると思います。

 

東京新聞連載 109回 基準見直し

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今年最後の連載記事。いちおう今年の総括と、来年への展望を…と思いながら、講演の移動中に書いたメモ書きに肉付けして記事にしました。

記事の一番下の段に、「『家事独裁』も『家事奴隷』もいりません。」という一文を入れました。これは僕が「いつかどこかで書けたらいいな」と思っていた言葉の中の一つです。今回、はじめて書き残すことができました。

全員参加が理想的ですが、合意形成には時間も労力も必要。それは政治における民主主義のプロセスと似ています。家庭ですらできないことが、自治体や国でどうやって実現できるでしょうか?せめて「この人!」と思って一緒になった人と作った家庭くらいは、時間がかかっても、メンドウだと思っても、みんなで参加して、みんなで作る政(まつりごと)にして欲しいと願います。

「高齢化した家庭での、持続可能な家事をマネジメントを考える」…これを僕の2018年の課題にします。
 

東京新聞連載 108回 大掃除

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12月の記事なので、大掃除は避けて通れません。やらない潮流ができつつあることを感じながらの今回の記事。来年は、12月の大掃除記事はないかも?!

…と思い始めて、はや数年。

本気で「年末の大掃除はやめようキャンペーン」を展開しています。

年末大掃除をしない人達の割合も、すでに19%存在します(ケルヒャー社調査)。これが、単純に年末に大掃除をする暇がないとか、メンドウだから…というしないのか?それとも「年末は大掃除に適さない」という理由があってしないのか?それはわかりませんが。

物理的にも、担い手的にも、年末に大掃除をするのは、今の日本では適していません。大掃除をするのなら、5月末から6月上旬がオススメです。
 

東京新聞連載 107回 夢の家電

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「妄想家電」と称して、勝手に「こんな家電あったらいいな」を記事にしました。科学的背景もなければ、理屈づけもない。ただ「自分が欲しい」というだけ。もしかしたら、すでに商品化や製品化されているかもしれないけど、知らない以上、使えない。

アイデアを出すことで盗まれたりするかも…と心配してくれる人もいますが、僕は自分の暮らしが快適になるのならそれだけで良く、そのアイデアで誰かが大儲けしていても、「どうぞ儲けて下さい」というスタンスです。商品化や製品化への試行錯誤に比べれば、アイデアだけを出すなんて、誰でもできることですから。

とはいえ、「なんで、こんなことに気付かなかったんだろ?」というのもあります。例えば、踏むとアクセル、戻すとブレーキという自動車のペダル。CMで見て衝撃でした。アクセルとブレーキの踏み間違いが原因の事故がよく起きていますが、操作ペダルを一本化するのは、間違いが起こりにくいと思います。電車のワンハンドルマスコン(向こうに倒すとブレーキ、手前に引くとアクセル)の逆ような感じですね。F1やカートのような、右足がアクセル、左足がブレーキというのは、なぜ採用されないんだろうか?とも思いますが、いろいろ機構や運用に問題もあるようです。

さてさて、今回はイラストのホンマさんには、妄想を形にしてもらうという作業をしてもらいました。僕の中でも試行錯誤したのですが、「どうせ妄想なんだし、実現性なんて考えないものを形にしてもらおう」となりました。知り合いの発明家に聞くと、機構的には、イラストの「雨を感知して軒下(室内)に動く物干し竿」は。可能なんだそうです。中国のように、壁に対して垂直方向に干す場合は、より実現性が高い気がします…が、大気汚染の影響で外干し自体が減ったるかな?

とはいえ、今の家事問題をアレやコレやとあるのもイイですが、じゃぁどんなのがあれば解決できる?を考えるのは、前向きで楽しいです。妄想家電は、「こんなのあればいいな」が溜まったら、またリリースします。それまで連載が続くように頑張らないと。

 

東京新聞連載 106回 AIスピーカー

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珍しく、トレンドを追う記事になりました。ちょうど、この記事の掲載日11月11日(土)は11月8日に「Amazon Echo」が発売された最初の週末。ここまで、10月6日にGoogleの「Google Home」とLINEの「Clova WAVE」が発売され、来月(12月9日)にはソニーの「LF-S50G」も発売になります。

もちろん僕はトレンドウォッチャーではなく、最新機材をこの先も追いかけるつもりはなく、ただただ「家事の役に立てるかどうか?」が知りたくて購入しただけのこと。

結論から言うと、記事にもかいたように、家事には(今の段階では)あんまり役に立たない。おまけに、このブログ記事を書いている11月20日には、Google Playの試用期間も終わり、音楽再生機としての役割も果たしてない、ダイニングテーブルのインテリア的物体に成り下がっています。

とはいえ、AIがこの先、人間生活に浸透していくのはほぼ確実。そんな流れの中、いつか「最初の頃のAIスピーカー(その頃にはスマートスピーカーという呼び方が定着してるかもしれないけど)は、この程度だったんだよなぁ」という記念碑的な記事になることも考え、今回記事にしてみました。

アッという間に進化してしまうであろうAIスピーカー。
「OK!Google!今日の予定は?」
「私はズッとここにいます」
「君じゃなくて、僕の予定は?」
というやりとりすら、懐かしくなる時が来るかもしれないな。