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2013年01月 の記事一覧

トイレ管理から楽家事を考える

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部屋というものを、人が出入りして用事をする壁と天井で囲まれた空間とするなら、多くの住宅の中で一番狭い部屋は、おそらくトイレではないかと思います。

掃除が苦手という人は、まずはトイレや洗面場など、狭い限られた空間をキレイに維持することから始めてみるといいでしょう。狭いから他よりは短時間で終わるし、区切りも付きやすいし、「掃除って実はこういうことなのか」とトータルで捉えやすいと思います。

実は、狭いトイレもやるべきことは多種多様。

便器の手入れはもちろん最大の仕事。拭いて磨いて…
それ以外にも、
シャワートイレの場合はノズルの手入れ。
シャワーシステムと便器の間はどうなってる?
リモコンの場合は電池の交換もある。電池のストックは?
交換と言えば、照明が切れた場合の交換も。
トイレ排水の詰まり解消は危機管理にも関わる。
(↑トイレスッポン(ラバーカップ・プランジャー)はある?or借りられる?)
床や壁面の掃除も忘れずに(立ちションする人がいる家はとくに!)。
以前、マットやスリッパを洗濯したのっていつ?
手洗いがある場合はその手入れも。
手を洗ったら拭くタオルも洗濯しないと。
トイレットペーパーの予備の在庫はある?
トイレ掃除の消耗品はなくなってない?
女性の場合は生理用品のストックと廃棄も。
花を生けている場合はその世話も。
それから…他には…。

とにかく、やることはたくさん。
トイレ掃除なのに、トイレの中だけでは終わらない家事もたくさん。

トイレ一つとってみてもこれだけ雑多な用事があります。それがお風呂やキッチン、リビング、寝室、子ども部屋と、部屋数が増えるに従って、やることも増えます。

もちろん数が倍になったからといって、手間も倍になるわけではありません。たとえば、各部屋の照明に使う電球の種類を揃えておくと、予備電球の数も少なくてすみます。バラバラだと、それだけストックも多種必要になり数も増えます。規格の統一は、大きな楽家事効果と節約効果を生みます。

そして、全部を毎回する必要もありません。例えば、上に示したトイレ管理項目は、毎回全部やることではありません。かといって、最後までまったくやらなくてイイということにはなりません。排水詰まりの対処も、いつかはやる時が来ます。10年後か?はたまた1時間後か?それが予測できないだけです。

こう考えると、トイレという狭い空間のやりくりは、まさにマネジメントの縮図といえます。家事とは家の事マネジメントのことなのです。その中で、省力化と共同化で100%の力でなくても運用できるようにしていくのが「楽家事」です。
 

家電のイチオシ機能と市場のズレ

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電池とiPhone5のアタッチメントを買いに、近所の家電量販店に出かけたら、家電の「新生活応援フェア」をしてました。

画像は、3合炊きの炊飯器。冷蔵庫や洗濯機は小さいものを見ても何にも感じなかったのに、小さな炊飯器を見ると、我が家を巣立った娘の新生活場面が頭に思い浮かび、胸がキューンとなりました。アッという間にその時が来るんでしょうね。

はてさて、こんな小人数世帯向け家電(以下、小家電と略)。僕が大学進学で一人暮らしを始めた時は、サンヨーの「It's」シリーズがこのコーナーを占領していました。リンク先の「It's」は最近のモデルですが、僕の頃は、紺色とグレーが混ざった独特の色合いに、濃い黄色のロゴでした。

今でも、小家電は存在しています。ところが、そのメーカーの上位機種に装備されている機能は、この小家電にはついてないことが多いのです。小家電のほとんどは、基本機能にチョロッと一時代前の機能が付いている程度。小家電=価格安=基本機能という構図のようです。

でも、現在の日本は、一世帯当たりの人数が「一人」に近づく一方です。とくに近年は高齢者にその傾向が見られます。そして、その傾向は、今後も続くと予想できます。ところが、高機能&多機能&新機能装備家電(以下、イチオシ家電と略)は、たいてい3人以上あるいは4人以上世帯用製品についています。つまり、それらイチオシ家電を購入する世帯自体は減ってきているわけで、そのメーカーが頑張って作ったイチオシ家電は、国内では買う人が少なくなってきているのです。

いくらイチオシ家電といえども、2人暮らしの人に4人家族向けの家電を紹介しても、「よし買おう!」という人は多くないと思うんです。若いカップルなら「お子さんが生まれた後でも使えますよ」は通じると思いますが、高齢者の一人暮らしあるいは二人家族にそれは通用しません。そういう層が増えるのは、誰もがわかっていることなのに、未だにイチオシ家電は標準世帯向けサイズ。このズレについて家電メーカーはどう考えているのかな?と思います。

もう数年すると、その時代のイチオシ家電を買い換えて使い続けた世代が高齢者になります。高機能&多機能&新機能を扱い慣れた高齢者。そんな彼らも、少人数世帯だからという理由だけでイマイチ機能の小家電を買わざるを得ないとしたら…これはメーカーにはモッタイナイ市場だと思うんです。

新生活を始める若者達も、期待いっぱいだと思うのですが、「どうやらこれはCMで紹介している新しい機能のない、イマイチ家電らしい」という小家電をみると、ちょっとガッカリすると思うんです(もちろん、家電にお金を掛けてる場合ではないという親の立場もわかりますが)。

ゴチャゴチャしてきた感があるので、最後にまとめます。僕が言いたいことは、小人数世帯向けのイチオシ家電を作ってみてはどうでしょうか?ということです。小型化は簡単ではないと思いますが、小型化こそが、他国には真似の出来ない「日本家電のお家芸」だったのではないでしょうか?小家電にも価格帯の幅をもたせては?ということです。
 

あなたの家事タイプ診断します

今、古いデータ(これがまた「ネタの種」という、僕以外に使っている人がいたら教えて欲しいようなソフトに入ったデータ)をEvernoteにコツコツと移し替えています。

昔、自分が書きためたネタやボツ原稿、紹介記事や、重要なやり取りなどがあって、読み返していると懐かしいやら、逆に新鮮だったりします。

そんなデータの中で、
あなたの家事タイプ診断します
へのリンクがあって、これがまだサイト上に残されていたので紹介します。

5,6問の簡単な問いに答えると、あなたの家事スタイルを、
「タイプA:家事なんてできればやりたくない!タイプ」
「タイプB:家事は面倒!タイプ」
「タイプC:家事をためこみ大仕事にしてしまうタイプ」
「タイプD:家事ならまかせて!タイプ」
の4つに診断します。

これは『プロ主夫山田亮の手抜き家事のススメ』が出版された時に、その10ページで紹介していた家事診断チャートを、ネット上でもチェックできるようにしたものです。4つのタイプそれぞれに「このタイプの人には、このページがおすすめ」という誘導もあります。

このタイプ別診断チャートは、「なにか読者が紙面上で遊べるモノを」という編集さんから、入稿締め切り20時間くらい前に提案があって、そこからほぼ徹夜で作ったような記憶があります。妻の専門領域である、糖尿病患者分類の中の「糖尿病の受容と対処行動の4分類」からヒントを経て、家事の受容(やらねば!と思っているかどうか)とその対処行動(実際に行動するかどうか?)の4分類にしました。実際に診断チャートを使った人の80%くらいから「当たっている」をもらったチャートです。

他愛のない診断チャートですが、もしかしたら自分では気付かなかった家事スタイルの発見があるかもしれません。また、2007年に使ったことのある人も、あれから6年経ちましたから、少し家事スタンスも変化しているかもしれません。よかったら一度試してみて下さい。

最後の「チャートの結果、当たってましたか?アンケートにご協力をお願いします」は集計も終わっていて、今は機能していません。
 

第4次三田市男女共同参画計画(素案)答申

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(画像は、三田市のマスコット「キッピー」の携帯ストラップ)
昨日(1月23日)三田市市庁舎内において、三田市男女共同参画推進委員会の高島進子会長、蝶名林委員とともに、竹内英昭市長へ答申しました。最初の委員会から合計6回の議論を経て、アレやコレやかなりあちこちが第3次計画からバージョンアップした計画素案になりました。各項目に数値目標が入ったユニークで、それでいてわかりやすい計画ができたような気がします。

なにしろ、推進委員会がしゃんしゃん会議ではなく(本当はこれが当たり前なんだけど)、全委員からの意見が盛り込まれているという市民の声が反映された計画になったと思います。もちろん市民代表の方以外の意見も、これからパブリックコメントを受け付けて、素案を叩き台により広く意見を取り入れていくことになります。聞くところによると、こういった計画とは逆に、まったくの密室で市民の知らない関われないようなところで、計画が作られ予算が執行されそして次の計画が作られ…を繰り返している町も未だに存在するそうです。

市長さんは、前の桂三枝さん(今の桂文枝さん)にちょっと似ているのでは?という感じの明るく陽気な雰囲気の方でした。「まずは市役所内の女性管理職の比率を上げないと。女性が昇進を目指しやすい体制づくりを」と仰ってました。

記者会見バックパネルの前で撮影も行われました。神戸新聞が取材に来ていたので、いつか誌面に登場するかもしれません。昨年7月から何度も三田市へ通ったわけですが、これで一段落になります。一つのプロジェクトが終わってホッと一息です。とはいえ、計画の施行は「これから」でして、今後は計画推進会議(仮称)を中心に進められていくことになります。
 

マニフレックス・ジュリアンスーパーウイング使用感

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昨年12月3日にマニフレックスの大阪ショールーム・オープニングイベントに参加した内容をブログに掲載しましたが、その後、QVCの番組で紹介されたのを機に、僕も「ジュリアンスーパーウイング」を購入しました。注文した商品が届いたのは12月23日で、その後、年末の帰省を挟み、使ったり使わなかったりしたのを経て、約一ヶ月が過ぎたのを機に、せっかく自腹で買ったマットレスなのでネタにしようと思い立った次第です。

まず僕の個人的事情から。僕は子育て前後くらいからの腰痛もちでして、腰痛とのお付き合いもはや10年以上です。とくに、ここ5年くらいは、起床時の腰痛が重症で、腰が曲がらないので、体育座り状態では靴下が履けず、あぐら状態にして履いてたくらいです。その腰痛はお昼前になると治るのですが、翌朝はまた腰痛というのを繰り返していました。「これは寝ている間が怪しい」と分析し、「少しでも腰痛がマシになれば」という期待もこめてマニフレックス製品の購入に踏み切りました。

結論からいうと、今、腰痛はかなりマシです。マシどころか、起きた時に痛くないので、再び体育座り状態で靴下が履けるようになりました。

ただし(ここからが重要なのですが)「マニフレックスで腰痛が治った!」と言い切っていいのかどうかは躊躇します。なぜなら、腰痛の原因にはいろんな要素が絡み合っているといわれているからです。ストレスや天候、体型変化、食生活、運動そして寝具など、様々な要素が関わって起こるといわれています(例えば、AERA記事「腰痛の一因にストレス 日記や挨拶で対策を」)。ですから、マニフレックス製品で腰痛が治ったのは、たまたま他の要素もうまく作用したのかもしれませんし、本当にマットレスが変わったから治ったのかもしれません。腰の痛さについても、痛度計測を行ったわけではありませんから、本当はまだ治っていないのかもしれません。あくまでも、主観的なレビューだと割り切って目を通して頂ければ幸いです。

話をレビューに戻しますと、そんなわけで長年腰痛に悩まされていた僕ですが、ふと「なぜ朝だけ腰痛?」と考えるうちに「寝床のせんべい布団が怪しい」と行き着き、このたびのマニフレックス購入となったわけです。

正直にいうと、ショールームのイベントに招待される前、マニフレックスについてほとんど無知でした。そもそも高反発と低反発を勘違いしていたくらいでしたから。「せっかく招待されたから」と一夜漬けで予習し、イベントでのレクチャーを受け、ショールームで実際に寝転がってみて「これなら腰痛解消に期待できそう」ということで購入しました。QVCで38%OFFセール中で、定価36,750円が23,730円(シングルサイズ)だったというのも大きいです。

マットレスは高反発が人気!? 『快眠熟睡グッズ』は“眠りの深さ”がトレンド」にもあるように、一昔前は「低反発」がブームだったのですが、今は「高反発」がトレンドのようです。その高反発の草分けがマニフレックスだそうです(レクチャーでの情報)。

ふだんフワフワベッドで寝ている妻にも寝転がってもらったところ「堅いな」という反応でした(ハード面に寝てもらったというのもありますが…)。同じ堅さでもせんべい布団のような薄くて堅いのではなく、マニフレックスの堅さは厚さがあっての堅さ。つまり包み支えられている感覚です。

せんべい布団で寝ると、僕は腰と布団の間に空間ができてしまいます。それを維持するために、一晩中背筋が緊張していたのか?あるいは、その空間を埋めるために、腰が尻と背中に合わせて曲がり、その状態を一晩つづけていて、それが腰痛の原因なのでは?と分析しています。

マニフレックスのマットレスで寝ると(僕は2層構造のハード面で寝ています)、尻は当然ですが腰の後ろにもマットがしっかり当たります。当たっているので、腰の緊張は必要ありません。かといって、フワフワでもないので、腰が沈み込んだりもしません(腰が沈み込むことで腰痛の人もいると聞いています)。これは寝る人の体重や、接している表面積によって沈み込み具合が変わる高反発だから可能になることです。立っている時の背骨と腰を横から見た時のS字型が、寝ている時も維持できているから、腰への負担が少ないのでしょう。

興味深いことに、マニフレックスのマットレスにしてから、朝、髪に寝癖がつくようになりました。
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それまでのせんべい布団の時は、寝癖などまったくなかったのです。これは寝ている間に、寝返りをしている証拠だと思います。つまり体内の血液や体液が偏らないように、身体がコントロールできるようになったということでは?と思います。沈み込む低反発ではなく、高反発だから寝返りができるわけで、同時に腰が固まった状態を回避しているのでは?と思います。

せんべい布団からマニフレックスに変えて感じるのは、横になった時に下から温かいということです。これはマットの素材が空気層を多く含むために、寝ている人の体温がそのまま蓄積されているようです。逆にいうと、夏場は暑くないのか?という心配があります。朝まで自分の体温だけで温かいのはイイのですが、蒸れが気になるので日中は屏風状にして乾かしています。
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マニフレックスのマットレスの中でも、三つ折りのできるジュリアンスーパーウイングのイイところはココだと思います。たためるというのは、押し入れに収納できるメリットもあります。ただし、和布団に比べると分厚さはかなりあります。収納スペースの確認は購入前にした方がイイと思います。

一般的に、日本では掛け布団へのコダワリはあっても、敷き寝具へのコダワリはあまり聞かれませんでした。たしかに掛け布団もイイ物はイイのですが、こと(睡眠時の)腰痛に関して掛け布団はほぼ関係なく、敷き寝具に要因があると考えられます。最初に書いたとおり、腰痛には様々な原因が考えられますが、もしも寝具が原因の多くであると考えられるなら、一度、マニフレックスのマットレスを試してみてはいかがでしょうか?
 

家事におけるハインリッヒの法則

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今朝の毎日新聞の余録は、ボーイング787のトラブルが取り上げられていて、その中に「ハインリッヒの法則」が引用されていました。「ハインリッヒの法則」とは「労働災害における経験則のひとつで、1件の重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの(引用元)」というものです。

その「ハインリッヒの法則」は家事場面でも通用します。

家事での大事故としては、例えば、調理中の火災や作業中の骨折、切断などがあります。その1件の背後には、29の煙探知機発動や打撲、切り傷などがあり、300の「危なっ!」「ヒヤッ!」「おっとっと!」が存在します。

例えば、出掛けによく「あれ?鍵がない!どこに置いたっけ?」「iPhoneどこ?鳴らして!」と探している人は、いつか本格的に見付からない事態を招くというのが法則です。「いつか」が翌日に来るのか、10年後に来るのかは神のみぞ知ることですが、普段から整理整頓を習慣づけておけば、探す<失うリスクは回避できます。

「見付かってヨカッタヨカッタ」「いやぁ〜危なかったぁ」とホッとした後は、原因の究明と再発防止を心掛けたいモノです。人間は忘れっぽい生き物です。300の異常や29の小事故を記録に残すことが大事です。「失敗を撮る!キレイも撮る!」でも触れたとおりです。

そもそも出掛ける前にドタバタして駅までダッシュでは、せっかくの服も時間掛けて整えた髪型も化粧も台無しです。ここ一番の商談やプレゼンやデートが待っている時であれば、それこそ「大事故」です。意外と大事故は身近に存在しているのです。

「3S(整理・整頓・清掃)」「4S(+清潔)」「5S(+躾)」(「7S」まで実在するらしいですが)という業務管理の技術は、家事場面でも共通します。

ちなみに、収納で一番大切な要素は「取り出しやすさ」ですが、それはまた別の機会に。
 

「当たり前」は本当に「当たり前」か?

先日、【パパママ必読】気持ちがこもっていない褒め言葉では子どもは全然伸びないどころか逆効果と判明!!英精神分析医という記事がネット上に紹介され「ナニを今さら」「当たり前やん」と、非難コメントが寄せられているのをみました。

ネタ元がこの記事(Why praising your child may do more harm than good: Psychologist claims 'empty' comments makes them unhappy)で、イロモノ臭がプンプン。個人的な偏見を加えるなら精神分析医という存在も、胡散臭さプンプンだと思ってるので「そうか!」「なるほど!」という感情もなく読みました。

ただ、もしもこの調査が本当に学術的に行われたなら、これはとても難しい命題について証明が成されたといえます。「当たり前」のことを「当たり前」だと証明することほど難しい研究はないからです。

【パパママ必読】の記事の単語を使うなら「気持ちがこもっていない褒め言葉」とはどういう言葉でどう定義づけるか?ここからすでに難題です。「気持ちがこもっていない」状態とはどういう状態なのか?ゼロ%か100%かで見分けられない状態を判別する指標を作るのは超難題。日常生活の中で「気持ちのこもっていない言葉」は感覚としてわかります。でも、それをつかって調査する場合には、感覚的なものでは使い物になりません。いつ・どこで・誰でも同等に判別するためには、普遍的な指標にしなければ使い物になりません。

この辺りを確実に押さえながら伝えることができる人が、ロジカルに捉えられる人と言えるのであって、感覚的なものを感覚的に捉えるだけの人とは一線を画すことができます。わかりやすく感覚的に伝えるのは、読みやすいし受け入れてもらいやすいのですが、実は使い物にならない情報が大半です。ロジカルであるということは、少なくとも「当然です!」「当たり前だ!」という言葉を、極力使わないところから始まるといってもイイと思います。


さて、振り返って家事についてみても、「当たり前」が怪しい事象がたくさんあります。

「台所に立つ」という言葉がありますが、これも世界的にみれば「当たり前」とは言い切れない現象です。そもそも台所の無い生活をしている人達がいます。生活習慣上必要のない人達や、貧困などの理由によって台所がない生活をしている人達がいます。それに加えて「座って料理」をする習慣の人達が世界中にかなりの数で存在します。日本にも、腰痛が原因で椅子に座って料理する人もいます。「台所に立つ」が「料理をする」と同義で使われるというのは、実は「当たり前」ではないのです。

「台所に立つ」はまだわかりやすい部類ですが、「家電製品が増えて家事は楽になった」という因果関係になると、かなりややこしくなります。例えば、家電製品の普及率の増加と家事時間の短縮は連動しているか?とみると、「それほど連動していない」というのが僕の見解です。
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このグラフは、パッと見ると「やっぱり全自動電気洗濯機や電子レンジの普及で家事時間は短くなっている」と見えます。ただ昭和61年から平成13年の間、右の普及率は全自動電気洗濯機も電子レンジ共に約50%増え、ほぼ全課程に普及しているのに対して、左の家事時間の減少は11分です。

そういった現象に対する価値判断として重要なのは、これを「11分短縮した」と判断するか「11分しか短縮していない」と判断するかです。僕としては、「11分しか短縮していない」と分析しています。11分でできる他のことを考えた時、家電購入に対する投資とそれに伴って得られる利益のバランスをみると、きわめて効率が悪いと捉えています。

なぜ、家電が普及したのに、家事時間は十分に短縮しないのか?これは次の論点に移ります。いろいろ説はありますが、洗濯に関していうと「洗濯回数が格段に増えた」という点がいえると思います。付け加えていうと、洗濯回数が増えたことによって、衣類の購入回数も増えます。なぜなら、衣類は洗濯をすればするほど傷むからです。洗濯機の糸くずキャッチに詰まるゴミは、ほぼ全部衣類の繊維です。それだけ繊維が摩擦によって摩耗しているわけです。洗濯機を買い、洗濯回数が増えているとしたら、しかも衣類購入も増えているとするならどうでしょうか?俯瞰してみると家事生活が楽になっているとは言いにくいのではないでしょうか?

電子レンジについてもいうと、電子レンジの普及に伴って、「孤食」が可能になりました。家族が揃ってご飯を食べる時に比べて、食事の延べ時間と準備と片付けの待機時間が延びました。一つの家電製品が生活習慣を変えたことで、結果的に家事時間短縮に繋がっていないケースと言ってもいいでしょう。もしも電子レンジが普及したまま、家族が揃って食事をする習慣が残れば、また別の結果がでたかもしれません。むしろ事態は逆で、家族が揃わないから電子レンジが登場したとも言えます。もしも「孤食」のまま電子レンジが登場してなかったら、家事時間は短縮どころか増加した可能性も否定できません。この辺りの因果関係は、データを用いて証明する必要がありますが。

近年、日本国内の家電市場について、僕は閉塞していると感じています。実は、家事時間短縮に直結していないからというのが一番の理由ではないかと思います。ここ数年で僕が「革新的だ」と思った家電の一つは「ルンバ」ですが、これは仕事中や買い物中や犬の散歩中にでも掃除ができるという、時短直結家電だったからです(ただし、日本の住宅事情にマッチしているか?という視点からは「もう一歩」だと思いますが)。家電が家事時間短縮に直結している、数少ない製品です。

長くなりましたが、このように「当たり前」や「当然」や「常識」の証明はとても難しく、むしろ思い込みや偏見の温床にもなりかねません。逆に、「本当に当たり前?」「当然と見ていいのか?」という視点は、閉塞を突破する力になります。日本では、1950年代以降「家事は女がやって当たり前」の時期が長く続いてきました。そころが共働き世帯が増え、中には僕のような主夫まで登場するようになった昨今、もはや「当たり前」は「当たり前」でなくなってきています。ところが、使用者想定が未だに専業主婦になっているのでは?という製品が数多く見受けられます。家電に留まらず、住宅関係製品でも同じです。

閉塞状態を突破するなら「当たり前」ではない異質な視点が必要で、そのためには多様な視点を認め受容すること、つまりダイバーシティ&インクルージョン(diversity and inclusion)が必要です。それは、なにも外国人を雇用するということでなくてイイのです。「それは当たり前」「そんなの当然」を減らし、少しロジカルに「いつでもそうか?」「どこでもその通りか?」「誰にでも当てはまるか?」と考えればすすむことです。そして、これまで日本では「当たり前」でなかった、男性が家事や子育てや介護や地域活動に、ちょっと加わるだけでも飛躍的にすすむことです。

 

新メニューチャレンジDAYを作ろう

皆さんはメニュー本や雑誌をどのくらい持っていますか?「これなら作れそう!」「美味しそう!」と思って買ったのに、実際に作るのは1冊の中でいくつありますか?

以前、掃除と洗濯についてのムックを出版した後、某社から
「料理本も出しませんか?」
「どのくらいメニューを用意したらイイですか?」
「最低でも100種類ですね」
という話がありました。
「でも、100種類載せても、作るのって2,3個ですよね?」
「ええ。残りは夢ですから」
という担当さんでした。
その残りを、「夢」のままでなく、実現させてしまおう!という今回の楽家事(らくかじ)話です。


このところ鍋料理が続いていたところ、娘から「え〜また鍋ぇ?」ととうとうダメ出しが。寄せ鍋、カレー鍋、トマト鍋、味噌仕立て、水炊きといろいろ趣向を変えて出していたのですが、子どもから見れば「どれも鍋やん!」でした。

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そんなやりとりがあり、「はてさて、なにを作ろうか?」という時に、ふと以前買って読んだままになっていた『自分でつくるうまい!海軍めし』を思いつき、さっそく昭和16年12月8日の空母瑞鶴の夜めしを作ってみることに。昭和16年(1941年)12月8日と言えば太平洋戦争開戦である真珠湾攻撃の日。その日の夜めしは、「(戦闘配食)煮込み」とのこと。

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載っていた材料の豚肉が冷蔵庫になかったので、鶏モモ肉で代用。
鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、大根をダシで煮込んだ後、味噌を加えて煮詰め、最後に刻みショウガを加えるという、戦闘後の軍艦上で食べられたにしては、とっても家庭っぽい料理。これまで幾多の煮物を作ってきたけど、煮込み料理に味噌で味付けするというのは、僕は経験のないものでした。味は上々の評価でした。我が家のローテーションに新しい味が加わりました。

この「煮込み」が『自分でつくるうまい!海軍めし』の中から、実際に食卓に上った第一号の料理になりました。2年前の購入後にザッと目を通したまま、一つも料理せずにいました。1200円+税を払った僕は、これまで「夢」を見ながら「食べたつもり」になっていたのでした。一つ「夢」から覚めたわけです。そして「夢」よりも現実の方が美味しかったのでした。


このような買ったままになっているレシピ本や雑誌は、どの家庭にも1冊や2冊は必ずあると思います(ウチは仕事の関係もあって、たくさんありますが…)。是非、その中のメニューを一つずつ現実の料理にしてみましょう。週に1回でもいいし、月に1回でもいいから、新メニューチャレンジDAYを作りましょう。例えば月1回でも、続ければ1年に12種類のレパートリーが増えます。10年続ければ120種類!すると4ヶ月間分の晩ご飯が毎日違うメニューで構成できるようになります。これに定番メニューが加われば「マンネリ」にはならないはずです。

長く料理を続けていると、「どう作るか?」から「何を作るか?」がタイヘンになってきます。年をとると、新しい味へのチャレンジ精神も減退しがちです。逆に、新しい味(新しいこと全般)にチャレンジしなくなるから年をとるのかもしれません。

日本に活力を!日本を元気に!などと政治家のように言うつもりはありませんが、それでも、チャレンジを続けるというのは、前向きだし元気になれると思います。せっかく買ったレシピ本の活用もできるし、元気になれるなら一石二鳥。そして美味しければもっとお得です。失敗するかもしれませんが、その責任は自分達の胃袋でとればイイだけのことです。

新メニューチャレンジDAYいかがでしょうか?
 

東京新聞連載 17回 キャベツ煮で楽チン

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前回の16回でも予告しましたが、キャベツとちくわの煮物を登場させました。もともとは、「我が家の味を作ろう!」で紹介した内容でしたが、その後も食卓に上り続けるので、新聞連載にも使うことにしました。

この記事を書いたのは、2012年12月の中旬。この頃、キャベツはまだ1玉=100円でした。高い日でも125円、安い日になると89円くらいで売られていたのですが(京都市伏見区界隈)、そこから掲載日の1月9日までに野菜はグングン高騰し、キャベツも1玉198円がむしろ安い日の価格で、高い日だと298円が付いていました。今回の最後に「今年はキャベツが大豊作。家計と身体に優しく…」と書いたのですが、掲載される頃には事情が大きく変化してしまいました。

掲載の翌日、連載担当さんに「クレームは来てませんか?」と問い合わせたところ「今のところ無いです」とのお返事。東京新聞を購読されている方は、このあたりの事情は加味して下さる方々ばかりのようで、ホッと一安心。今になって思えば、一ヶ月前に載せていればちょうどヨカッタのに…とザンネン。

次回は、今月23日締め切りの2月初旬に掲載予定ということを頭に置きながら、次回のネタを考えています。受験、風邪対策、出無精、天候不順、そろそろ花粉対策などなど、2月は2月でいろいろありますね。

 

「モモコのOH!ソレ!み~よ!」出演しました

年末から、「なんか忘れてるんとちゃうか?」と思ってましたが、出演情報をアップすることでした。

2012年12月21日関西テレビ「モモコのOH!ソレ!み~よ!」に出演しました。放送内容については、番組のサイトでも一部が紹介されています。

なにしろ前日の20日に「す・またん(よみうりテレビ)」に出演して、翌21日にも出演していたので、すっかり気が緩んでしまってました。

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ロケは楽しかったし、スタッフの方とは、その後、別の場所で再会するなど、イイ思い出ばかりです。オンエアーの映像は、打ち解けた雰囲気そのままで「コレ!使ったん?」という場面もあり、これまでの「先生!」的な扱いから、上の画像のような「変なおっさん」など、芸人さんっぽい扱いになっていて新鮮でした。

収録の模様は、11月2日のブログに記載しています。