2017年07月 の記事一覧

東京新聞連載 99回 規格の統一

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タオルのサイズくらいではバトルになりませんが、とはいえ、一つサイズ違いが混じるだけで、前回のコラムではないですが「メンドウ」が倍増です。家事で楽したいのなら、規格の統一は間違いなく有効です。逆にいうと、規格が統一されていないのは、家事手間やストレスを確実に増やします。

一人暮らしの家事だと、規格を統一させるのは簡単。ところが同居者がいると、統一は難しい。個人の好みもある。「これでないとダメ」「これ以外ダメ」という押し付けも、やり過ぎると暮らしが窮屈に。

家事で楽する目的は、心地よく楽しく暮らすためのはず。窮屈さは楽しさとは反対方向。このバランスはその時々の状況で折り合いを付けるしかないです。折り合いのためにはコミュニケーション。結局、家事が上手くいくかどうかは、ここに関わってくると思います。一方的ではなく、それぞれが納得できる着地点を見付けるコミュニケーション。

話は一気に広がりますが、全員参加の家事は民主主義の学校と言えるかもしれません。独裁体制の家庭も多いと思います。民主主義はその合意形成プロセスがメンドウ。独裁の方がスッキリ短時間で解決できるし、わかりやすい。でも、上手く機能した時の安定度と主権者(家族)の総満足度の高さは、独裁の比ではありません。そして一番やっかいなのが、民主主義のフリをした独裁体制であるのは、家事でも政治でも同じです。

 

熊本県男女共同参画センターで講演しました

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熊本県男女共同参画センターの平成29年度マインドアップセミナーで、「楽家事でワーク・ライフ・バランス」を講演しました。

熊本県での講演は、2012年の八代市2016年の荒尾市に続いて3回目の講演。今回の場所は熊本市。
 
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会場は、1階がくまモンスクエアのビルの9階!講演前にくまモンスクエアも訪問。くまモンは不在でしたが、くまモンだらけの空間を楽しみ、いざ!講演。

今回は、初の試みに挑戦。「楽家事」の具体例を事前に用意せず、会場からのリクエストに応える形にしてみました。「家事」がタイトルに入っている講演に来ている人達なので、家事をしているか、しようとしている人のはず。家事をしていると「どうやったら?」「なぜこうなる?」は必ずあるはず!前振りの話が終わり、「さて、いよいよ楽家事のコーナーですけど」で、いきなり会場に「何か聞きたい家事の話ありませんか?」と振ると、一瞬「え?!」と戸惑った空気が流れるも、次々にリクエストが。答えながら、話を広げたり、ついでの話をしたりというコーナーになりました。

家事ノウハウは、これまでは僕が先回りして「これは役に立つだろうな」「これは聞きたいと思ってるんじゃないかな?」と話す内容を用意することが多かったです。中には、「人権の講演で家事の話?どんな関係が?」ということもあります。そういう時は、こちらで用意する方がいいと思いますが、今回のようにタイトルに家事が入っている場合は、会場からのリクエストに応えるのは、今後、続けてみてもいいかもしれない。

とはいえ、どんなリクエストが来ても答える!というのは、かなりむずかしいものです。今回もそうでしたが、全部答えようとするのではなく、僕も試行錯誤中の一人であることを示すことにしています。「今のところ、この方法を続けています」「これはやってみたけどダメでした」のような経過報告も一つの答えだと思います。

今回は、120分の講演時間だったので、折々で会場にマイクを向けてやりとりしながら、ゆっくり展開させても十分に時間が残りました。質疑応答的Q&Aの時間もたっぷり。たくさんの参加者とやりとりすることができました。

講演後、アンケート結果の速報を聞いたところ、「満足度は過去最高!」とのこと。ありがたいです!前半部分で、登場の順番が入れ違いになっているスライドがあって、本番中に直したけど上手く直らなかったというトラブルもあったのですが、その後を立て直せてよかったです。

今回は、熊本県の講演ということで、県内の市町村から男女共同参画の担当さんが参加されていました。参加者満足度の高かった講演を聞いて、「是非ウチでも!」と声が掛かるとイイなぁ。まだ3カ所でしか講演していない熊本県。また来る機会があることを願っています。

 

東京新聞連載 98回 「面倒」で片付けない

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中学校時代、世間一般の情報とは違い反抗期らしきものが存在しなかった娘ですが、高校に入るや、課題が多すぎる高校生活のストレスが家庭に向けられるように。

これまでは「片付けな」と言うと「これが終わったらやるから」と言っていたのが、今や「めんどい」のひと言。あたまに「え~」がついて、さらにダルそうな返事になることも。「片付けないと…」と思っているところに、言うと余計にやらないサイクルに入ります。

さてさて、「面倒」はカイゼンのチャンス、これは間違いないと思います。その面倒感覚、ザンネンながらベテランは慣れによって鈍っています。新参者こそ、その面倒に気付いてくれます。「なんでこうするんですか?」「こっちじゃダメなんですか?」という指摘を率直にぶつけられることで、「そういえば、なんで?」「言われてみれば…」ということも起こります。その時に「昔からこうするモノ」「これが常識」という対応では、なにも変わりませんし、もう指摘もしてくれなくなります。

鈍った面倒センサーは、自分の身体が思うように動かなくなってきても、まだ面倒だと感じとれない問題を発生させることも。無駄を排して、楽で楽しく暮らせるために家事を続ける。このためにも、「面倒」を拾い上げって対応する姿勢が、ベテランには問われますね。

 

アンリツ社で時短料理教室しました

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前日(7月14日)、ダイバーシティ講演会をしたアンリツ社の社員寮で、社内親睦会の企画「ワークライフバランスの向上!社会人のための時短料理講座」で講師をしました。

前日のダイバーシティ講演会も久しぶりの企業研修講演でしたが、料理教室も久しぶり。調べてみたら2011年8月の大阪府島本町での男性向け料理教室以来の6年ぶりでした。

久しぶりの料理教室ということもあって、かなり入念に試作、リハーサルを重ねたつもりでしたが、やっぱり予想以上に時間がかかってしまうもの。なにしろ、はじめての会場、はじめてのメンバー、そして大半がほぼ料理デビューという参加者32名の皆さま。

11時スタートの料理教室。食べ始めたのは13時半。お父さんと子どもの料理教室なら、子ども達は泣き始めるくらい。さすが大人ばっかりの料理教室、泣き出したり暴れ出したりする人などなく、最後までワイワイとグループ内でコミュニケーションを取りながらの共同作業。実は、材料の肉はかなり多め。そのままだと、調理器具に収まらない分量。数回に分けて調理したり、減らした肉は(勝手に)焼き肉にしたり…メンバー間で相談しながら対処してもらう「試練」付き。それを乗り切ったせいか、和気あいあいの料理教室になりました。担当のMさん、Wさんにも「大成功でした」ととっても喜んでもらえました。

今回は、社員寮食堂の管理人ご夫婦に、買い出し、下ごしらえ下準備、機材の洗浄など全面的なバックアップをしてもらいながらの2時間半。本当に助かりました。全体の時間は延び延びになりましたが、実際に調理する手間は簡単だし調理時間も短いというのは実感してもらえた気がします。女性社員さんからは「デザートも作ってみたかった」とリクエストがありました。次はデザートも是非!です。

外国人社員の混じるテーブルもあり、前日のダイバーシティ講座の実践編的な側面も垣間見えた、とても充実した料理教室でした。なにより作った料理が美味しい!と評判でした。確かな材料と手早く新鮮なウチに料理すると、簡単でも美味しいのです!ただ時間を掛ければいい、手間を掛ければいいというモノではないことを実感してもらえたと思います。

6年ぶりに実施した料理教室。タイヘンでしたが、「作った」「食べた」「美味しかった」を共有できるイベントは、満足度も高いなと実感。もう少し洗練させた形にすれば、いろんな場所に応用できそうです。

 

アンリツ株式会社で講演しました

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通信系計測器メーカーアンリツ株式会社のダイバーシティ講演会で「仕事も遊びも子育ても!スーパー主夫のライフ・ワーク・バランス提案」を講演しました。

アンリツ社担当のMさんとは、僕が登壇したブラウンハウスホールド社のハンドブレンダーイベントに参加されていた時に、名刺交換したところからのご縁。やたらとリアクションの良い男性で、僕も要所要所でMさんの顔を見て話をしていた記憶がありました。ですので、「アンリツ社で」とお話があった時は、すぐに「Mさん、覚えてます!」でした。

「社内親睦会のイベントで料理教室を」という話だったのが、せっかくなら講演も…となり、1日目は講演、2日目は料理教室という運びになりました。

料理教室は「何年ぶり?」というくらい久しぶり。勘を取り戻すべく、何度も試作やシミュレーションしてそちらの準備をしながら、講演の準備も同時進行。そういえば企業研修の講師も久しぶりでした。

僕がMacBookAirを持って行くというので、「万が一つながらなかったら…」と心配された講演担当さんの心配を払拭すべく、早めの会場入りとセッティング。見るとシステムは相性抜群のメーカー。一発で認識し、設定もまったく問題なし。わずか数分で準備完了。

余裕で控え室に帰り、本番まで待機。そしていざ本番!「では、山田先生どうぞ!」と言われて皆さんの前に行くと、MacBookAirの画面は真っ黒。キーを叩いても画面は真っ黒。あらあらと思っているうちに「再起動します」という画面。僕にとって、こんなアクシデントはアクシデントの部類には入らないので「ちょっと待って下さいね」と言い再起動を待つ。今度は上手く立ち上がり画面も完璧。さぁ、仕切り直し!

「改めまして、皆さんこんにちは!」

と画面の切り替えリモコンを作動させると、今度はこっちが動作不安定。反応がやたらと遅かったり、スライドが二つ進んでしまったり。切り替えの感覚が独特で慣れるまでに10分程度。

こんな感じでヌルッと始まった講演は、エンジンが掛かるまでに少し時間が必要でしたが、徐々にペースをつかみ、中盤以降からは研修的講演会なのに、笑い声がでる和やかな研修になりました。

今回、「家事は楽しい生活のための手段」という僕のお決まりの一言が進行の都合で入りませんでした。でも、これはやっぱり入れるべきだったと思います。それと、たとえ研修という堅い講演会であっても、もっと僕の体験をもとにした話から組み立てる方が、伝わりやすいと実感しました。偉い先生の理論を使って少し背伸びしたコーナーよりも、僕の体験からの話の方が、反応良かったです。

講演の後、家事に関する技術的な質問や確認をたくさん受けました。今回は講演のテーマから楽家事技を二つしか紹介してないのに(逆にいうと、それでも二つ盛り込みましたが)、この問い合わせ数。さすが研究開発者の多いメーカーです。普段の楽家事講座だと、倍以上の情報量なので問い合わせも倍以上になっていたことでしょう。製造業での研修は技術中心で構成するのもオモシロいなと感じました。

 

兵庫県三田市で講演しました

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第19回さんだ子育てフォーラムの基調講演で、「きっと毎日が楽しくなる!心地いい家族のカタチ 笑顔いっぱい子育てラク楽家事のコツ」を講演しました。

九州では大雨による被害が出ているし、近畿地方も数日間雨模様というなか、今日は講演前に晴れ間すら覗く天気に。数日前のような土砂降りの雨でなくてホッと一息。

三田市は市の男女共同参画推進委員もしているので、年に数回ずつ訪れていたし、一昨年は生涯学習カレッジの講師で4回訪れました。今回は、その生涯学習カレッジの4回目の会場と同じ、ウッディータウン市民センター。

舞台の袖で出番を待っている途中で、ページ送りのリモコンが電池切れ。慌てて交換しての登場。しかも、この舞台袖にいると、ホールの音が聞こえにくく、「では、山田先生どうぞ!」のキューが聞こえず、チョット間延びした登場になってしまいました。

会場を見渡すと、お父さん率高し!一人で来ているお父さんもチラホラ。イイ感じでした。楽家事ノウハウを聞き漏らすまいという姿勢がヒシヒシと伝わってくる会場でした。Q&Aの時間も、講演が終わってからも、質問やどうしたら?をたくさん頂きました。

今回は、会場の後ろ半分がキッズスペースに。終始にぎやかな講演会場でした。子どもが生まれる前の僕なら、「ウルサいなぁ」と思うだけだったと思うけど、今なら「これもまたシアワセな風景」にも感じられます。地方の中には、本当に子どもの姿が貴重という地域もあります。そんな風景もあるなか、この先しばらくは若い人の姿が見られるというのは、もはや珍しいことにもなりつつあります。いろんな世代の人が町にいるというのは、少し前なら当たり前のことでしたが…。

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講演前に「キッピー」「ハッピー」「チャッピー」と記念写真。男女共同参画推進委員会の席でも、「今度、キッピーにパートナーができるんです」とは聞いていましたが、会ったのは今日がはじめて。いつの間にやら、子どもまで生まれていて、展開の速度に驚きでした。

 

下関市豊北町で講演しました

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山口県下関市豊北町で開催された、第67回“社会を明るくする運動”豊北町推進大会の基調講演で「〜きっと毎日が楽しくなる〜心地良い家族のカタチ」を講演しました。

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豊北町といわれてもピンと来てなかった僕ですが、鉄道マニアの間ではチョットした有名難読駅「特牛(こっとい)駅」が会場から一番近い駅。あぁ、あの特牛駅の!と一気に馴染みな感じに(勝手なもんです)。駅前に牛丼屋があって、メニューは全部特盛だと「特牛駅名物丼」で名物になりそう…と勝手にご縁を感じ勝手に妄想して、今日の日を楽しみにしていました。

のぞみからこだまに乗り換える広島駅は、マツダスタジアムで行われる13:30からのデーゲーム広島Vs.中日を見に来たカープ女子とカープ男子で、赤!赤!赤!でごった返していました。熱気に後押しされながら、広島から下関へ。

新幹線下車駅の新下関駅の一つ手前、厚狭駅から急に大雨。今日は一日降らない予報だったにも関わらず。どしゃ降りの中、お迎えの車に乗って約1時間。だんだん雨も上がってきて、目的地の豊北町の会場に着いた時には、晴れ間すら見える天気に。

本番10分前に会場に入ると、前の席には中学生が約20名。午後からの一連の催しに参加していて、聞けば僕の講演も最後まで残って聞くようになっているらしい。学校のPTA関係者と市民一般と聞いていたのが、中学生から中高年市民までということに。想定外だけど、このパターンは宮崎県延岡市の講演以来。今回は、大人メインで中学生が一部。とはいえ、完全な大人向けの箇所もあるので、そこは急遽アレンジ。延岡市での経験が活きました。講演後に、引率の校長先生から、「中学生の時に聞かせたい内容の話で、本当によかったです」と仰って頂きました。

今回は60分の講演だったので、普段の90分用の講演を削りに削った内容で構成しました。言い足りない部分が出てくるかと思いきや、思った以上にまとまった感じになりました。もっと短くできそうなので、勢いのあるうちに45分版、30分版、15分版なども作ってみようと思います。

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「社会を明るくする運動」関連催しでの講演は、今回が初めてだったのですが、明るい社会は明るい家庭から!明るい家庭は男の家事から!という流れで講演しました。ペアワークの締めは、聞いてくれて受け容れてくれる経験があるから、他人の話を聞いたり他人の考えを受け容れることができる。そのための練習としてワークですという位置づけにしました。

そして、最後は、ブラウンのイベントでも使った、あの一言をみんなで言って締めました。

会場入りは、時間の都合で役場の方の運転する自動車でしたが、帰りはちょうどいいタイミングの列車があったので、念願の特牛駅からローカル線の旅を楽しみました。60分の講演に8時間半の移動時間。なんとも贅沢な講演ツアーでした。