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家事ジャーナリスト山田亮の講演や執筆などの仕事記録です。 家事で楽して生活を楽しむ!家事がオモシロイと一生楽しい!

お掃除ロケ

2008/11/05
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Img_7592s.jpg昨日は、奈良県大和郡山市のKさん宅で、モノと暮らし、ホームセンター情報マガジン「パコマ」の撮影ロケがありました。

今回は、商品紹介するSOFT99の担当さんも同行。メーカーさん、ライターさん、編集さん、カメラさんと僕とKさんという組み合わせで、和気あいあいな撮影でした。

改めて感じるのは、自分宅以外におじゃますると、本当に家事って十人十色。掃除一つとってみても、ものすごくこだわってキレイにしている部分と、「あれ?」と思う部分が、どなたにも必ずあります。全部キレイ☆という人はまずいてはりません。皆さんそれぞれに、メリハリをつけているわけです。そこで家事の緩急をつけてはるわけですね。自分で緩急つけられるのが家事のエエところでもあります。

これまでも、あちこち出掛けて気付いたことがあります。その一つが、メーカーの担当さんとも話したのですが、「使う洗剤って、どうやって決まるのか?」という点です。各メーカーの各種の洗剤を取り寄せて、実際に汚れの落ち具合を決めて「よし!これや!」と決めている人はめったにいません。

昨日、おじゃましたKさんの場合、「基本はマイペットシリーズで統一」という花王大好きな方でした…というか、「他の洗剤を試す機会がなかった」というのがホンマのところのようでした。「慣れた方がイイ感じがする」というのもあると思います。

広告戦略や店での露出の仕方、商品PRなど、いろんな経過で、その商品になっているのだと思いますが、実際のところ、「なぜその洗剤なのか?」という点についての確信はたいしてなく、「なんとなく、その洗剤(その家事方法)が続いている」というのが、実態ではないか?と思います。

いかに、より効果的な家事やグッズへの移行がスムーズに進むか?これは、本人の興味関心度合いやキッカケなど、いろんな要素が絡むものだと思います。未だに、旧時代の家事が綿綿と語り継がれている家事もありますからね。

もう一つ、これは家事共同者の存在です。他人からの、「もっと簡単にできるのに」というヒント情報が得られる可能性があるにもかかわらず、その機会を逸している場合が多いという点です。例えば、取り外すのが難しいと思っていた網戸が、実は簡単に取り外しができ洗えた。ソケットの着脱方式がわからず、天井から吊り下がったままの状態で拭き掃除されていた電灯など。

おそらく、妻の掃除を見ながら「このボタンを押したら抜けるのに…」と夫や家族が気付くこともあると思います。でも、「それを言うと、『ほな、手伝って』って言われるやろなぁ…やっぱり黙っとこ」となって知らせてない場合も多々あると思うんです。他人の視点は簡単にしたり、整理したりする時にはとっても大切です。だけど、それが得られにくい状況にあるとしたら、これはモッタイナイことです。

ヒントを出したことで、簡単になった家事で発生した時間。そこをどう使うか?さらに家事を詰め込めるか?それともお茶の時間に割り振るか?これは工場の「ムダ取り」をして発生した余剰人員やスペースをどう使うか?という場面と同じです。同じ商品生産を増やす(個数増産)か、それとも投資的実験生産に割り振るか?とれとも雇用削減したり用地売却するか?この決断こそ、組織運営者の手腕の見せ所です。

「家政」とは、「家の政(まつりごと)」でして、つまりマネジメントそのものです。皆が楽しく仲良く暮らせるように一番良い決断をすることそのものです。だからこそ、管理職の人ほど、家政に参加し、その感覚を鍛えて欲しいと思います。
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