労働組合の男女平等推進セミナーで講師をしました

大阪市立「クレオ大阪西」で労働組合の男女平等推進セミナーの講師と、その後の料理教室の講師をダブルで務めました。
これまでにない「〜主夫の提案!家事共同化と省力化〜みなさん、目一杯家事しなくていいんです!」というタイトルで、家事からみた男女平等推進について講演しました。労組主催のセミナーなので、当然参加者は現役勤労者になりますが、子育て講演会よりもはるかに年齢幅の広い参加者のみなさんでした。

家事の話を中心に組み立ててしまったのですが、セミナーの後の懇親会では、僕たち夫婦の「なれそめ」や「家計」など、たくさんあったので、その話を多くした方がヨカッタかもしれません。家事に引っ張られすぎたかもとチョット反省。
それと、父子家庭でのお父さんの仕事と子育ての両立問題については、触れるべきだったと思います。楽家事の話に偏ってしまった気がしますが、現実には楽できることばかりでもないですから。父子家庭への意識があるのと無いのとでは、普段の家事が単なる「手伝い」で終わるか「自立」への不可避な行為になるか大きく違ってきますから。「自立」の意識があったうえでの「楽家事」です。

60分の講義が終わった後は、調理実習「残り物でパパッとお好み焼き」。数日前にトライしたお好み焼きの本番。
大阪は、新しい物好きなイメージがありますが、実は意外と保守志向。とくに料理に関しては、かなりの保守。お好み焼きも「豚玉以外認めない」という人がけっこうたくさん。これも懇親会で聞いたのですが、やっぱり「家では豚玉かイカ玉以外は作らない」という声が多々。僕は、ホンマは広島スタイルのお好み焼きが好きなんですが、それすらなかなか…。これでは、大阪の街や企業のブレイクスルーは難しいと思ってます。
そこで、料理教室のテーマは「脱王道」。「豚玉禁止令」を発動。といっても、イキナリの「変わりダネ」は難しいと思うので、王道食材も用意しつつ、プラスαな具材を最低限。あとは自由に、そこにある食材を組み合わせて「新結合=イノベーション(by シュンペーター)」に挑戦してもらうことに。
いろんな組み合わせに挑戦した中から、各班で
「イチオシ賞」誰にでもオススメできる安定した美味しさのお好み焼き
「アイデア賞」食材の組み合わせによって、新しい味がある、不足しがちな栄養を確保できるなど、短時間で調理できるなどのメリットが際立つお好み焼き
「大冒険賞」斬新さや意外性を狙いすぎたため、味が今ひとつ、食べにくい、食感が悪いなど、冒険の失敗例ではあるが、他にはないチャレンジお好み焼き
を選出しプレゼンしてもらい、その中から、主催者が「執行委員賞」などを選ぶ形でいきました。
イチオシ賞の委員賞は、トマトとイワシの缶詰を合わせたイタリアンなお好み焼きでした。これは試食しましたが、これにバジルが入れば賞品として出せるかも!と思える味でした。アンチョビペーストをイタリア料理ではよく使うし、合わないわけはないんですよね。

いろんな班があってオモシロかったです。とりあえず思い付くまま材料を集めてきて、とりあえず焼いて食べて、そして次を作って食べて…という班があるかと思うと、ジックリ計画を立てて大量仕込み、一気焼き、そして全部をまとめて食べる班。当然、ズッと立ち食いの班もあれば、全員座って落ち着いて食べている班。たいていの班では、「残った材料全部入ったチャンプルお好み焼き」が最後に焼かれていました。
「ソースを付けるとソースの味が勝ってしまう」と気付き、ケチャップ、マヨネーズ、ポン酢、お好み焼きソースを別皿に用意し、ディップ状して食べている班も。これはアイデアですね。創意工夫がその場でポンポン飛び出す!これぞ僕が願っていた料理教室です。キャベツの切り方とか、混ぜ方とか、それも大切かもしれませんが、もっと大切にしたいのは、「料理ってオモロイ!」「作って食べるのが楽しい!」「ワイワイ言いながら作業するのがエエ!」を体感してもらうことです。
大阪の人が、豚玉以外のお好み焼きを家で作って食べるようになると、きっともっともっと元気な大阪になるような気がします。大阪のお好み焼きには、その潜在力を引き出す力があります。今は、王道の味(豚玉)への守りに入ってしまっている気がします。とんでもないチャンプルお好み焼きを各家庭が創り出し「なんじゃこりゃー」「...無言...(美味すぎ?不味すぎ?)」「キモ美味ッ!(よ〜わかりませんけど)」などが飛び出すようになり、大阪の街や大阪の企業が活気あふれる街になって欲しいと願います。
「大阪の人が、豚玉以外あまり食べない」「お好み焼きやたこ焼きに対してかなり保守」というのは、実は、僕が脱サラした時に、お好み焼き店のフランチャイズセミナーで聞いた話でした。あの時は、結局、お好み焼き店にはチャレンジせず、他の業種に行きましたが、あの時の経験が今回チョット活きました。
はじまるまでは、大丈夫やろか?と不安もありましたが、案ずるより産むが易しでした。そして僕自身が楽しませてもらいました。
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