それが高い時は他の安い物でエエじゃないか!

今日は土用の丑の日でした。スーパーの折り込み広告は、どの店も鰻の蒲焼きが一番目立つようになっていましたが、値段の方は例年以上にホッとなのが付いていました。僕も用事の帰りに寄ったスーパーで「やっぱり高くても、土用の丑の日は鰻かなぁ?」と迷ったりもしました。
でも、鮮魚コーナーを過ぎ、肉コーナーへいくと、「なに?これ?」という物が売られていました。

豚バラ蒲焼き!豚バラ肉を甘辛いタレで焼いた物でした。値段は598円!同量の鰻の半額以下!
今夜は、これを使って豚バラの蒲焼き丼にしました。僕はホンマは鰻の蒲焼きが大好きなんですけど、今年は本当にどこへ行っても鰻が高くて、なかなか思い切って買えません。ホントに寂しい夏を過ごしてます。
さてさて、買ってきた豚バラの蒲焼きを温め直して、ご飯の上に千切りキャベツを敷き、さらにその上に豚バラ肉をのせると、なんだかそれっぽく見えるものです。
鰻も豚も糖質をエネルギーに変える、いってみれば元気の素の「ビタミンB1」が豊富なところから、夏バテ対策にいい!とされているわけです。だから鰻が豚に変わってもイイのです。しかも豚は安い!遠慮なく、ガブッとかぶりつき、甘辛いタレ(これは蒲焼きのタレを使った)が染み込んだキャベツとご飯を食べると、これはこれでオイシイ丼でした。
聞くところによると、鰻の旬は秋から冬にかけてという越冬前。寒さ対策に身を肥やし脂をのせる時期が一番太くてオイシイらしい。逆に、夏場は身痩せして美味しくないそうな(今は養殖技術で旬をズラせるんでしょうけど)。鰻屋さんは夏場に鰻が売れなくて困っていたそうな。そこで土用の丑の日に鰻を食べると夏バテ対策になる!という販売方法を伝授したのが平賀源内とも言われています。
なんのこっちゃない。節分に巻き寿司を食べたり、バレンタインデーにチョコレートを買ったりするのと、似たよなモノです。そう思うと、土用の丑の日に鰻を食べねば!という強迫観念に駆られる必要はないのです。堂々と豚バラの蒲焼き丼を食べればエエのです。
鰻の稚魚のシラスウナギは、もしかしたらもう二度とその数が増えることはないかもしれません。これまで気軽に鰻を食べられていたことの方が、むしろ珍しいことだったのかもしれません。タコもすっかり値上がりしたままになりました。マグロもそうです。「それが高い時は他の安い物でエエじゃないか!」とタイトルにしましたが、ズッと高いと、どうしようもありません。シラスウナギが戻ってきてくれる日を、願っています。
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