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家事ジャーナリスト山田亮の講演や執筆などの仕事記録です。 家事で楽して生活を楽しむ!家事がオモシロイと一生楽しい!

『リーチマン(1)』米田達郎

2012/10/25
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今朝のSEIYUの新聞折り込み広告に「リーチマン」なる漫画が取り上げられていた。「ほほぉ主夫漫画?どんな内容?」と思いながら、朝ご飯後にAmazonで注文。夕方に届いた『リーチマン(1) 』。ネームの少ない漫画なのでスラスラスラっと。

「第3話 注意一秒、リーチマン。」僕も実感あり。痛風爆発が出て立ち上がれず。それでも家事をしないといけない主夫。爆発のあったその日の晩ご飯は、どうしようもなくて、義母にウチに来て作ってもらった。稼ぐのも健康第一だが、主夫も健康あっての生活。

「第5話 夜ふけの家計簿」同じく使途不明金があると思い出せるまで気になるのは、僕も同じ。逆に、キッチリ合うとヨッシャーッ!

「第8話 夫婦のカタチ」これが僕には一番考えさせられた内容。
嫁の上司の「男は稼いでなんぼ」発言。世間一般からいうと、こっちの方が多いかも。ただし、実情としては、ナニかの時に、その発言主から人員整理されるのが今。結局、この発言が通じるのは安定的に成長できる見込みのある時代に限られるのでは?

同僚の「わたしは家事は分担でいいから稼いでほしい」発言。決して、達郎氏(=リーチマン)も遊んでいるわけではない。ただ稼ぎに繋がりにくい仕事をしているだけ。仕事の中には、稼ぎに繋がらなくても腕が身に付くまでに時間のかかるものも多数ある。とはいえ、こういった部分を考慮しても、僕は二人が稼げて二人が家事できる方が、よりイイと思う。とにかく分担・分業による専業はハイリスクだ。とくに不安定な時代においてはハイリスクだ。

嫁の同級生の「(夫が働かずに主夫させているのは)甘やかしている」発言。これは根本的に間違った価値観だと思う。男女を逆転させたとき「妻を主婦にして、夫が甘やかしている」とは言わないからだ(言わないだけ?)。制度的にいうと、年金や健康保険の第3号被保険者という存在は、社会が甘やかしているとも言える。「旦那が稼がんってわたしには考えられん(自分は主婦)」「仕事辞めて徳島帰ってきいや」の方が、よっぽど甘い現状認識だろう。

でも、これを主夫(?)の作者が描いているところがミソ。「第8話」はよくぞ描いた!といいたい。

なんとなく、主人公のサイズのせいか、「クッキングパパ」と重なってしまう。
この冬に「リーチマン」の2巻がでるらしい。
 
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