東京新聞連載 50回 メニューの固定化

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今回のタイトルは「メニューの固定化」です。一見すると「マンネリ化?」というネガティブな印象をもたれそうですが、実は「固定化」が家事を楽にするという話です。
全部を自由にするというのは、とってもタイヘンなことです。ある程度、制約があるからその中で工夫したりヒネリを加えたりしようとして、そこからいろんなバリエーションが生まれるのです。例えば、子ども達の制服の着こなし。校則でガッチリ決めていたはずなのに、抜け道を探したり、校則が想定しなかったような着崩しに発展させたりしています。
「固定化」というのは、決して悪いことではありません。固定部分があるから、自由部分を楽しめるのです。全部が自由というのは、実はしんどく、逆にマンネリに向かうことが多々起こるのです。
記事の中に出てくる、「食材×調理法×味付け」の組み合わせでメニューの幅を作るというのは、この連載が、まだ東京新聞誌上だけで展開されていた、「第3回とっさのメニュー」で触れた内容です。
京都の「お決まりメニュー」については、「京・食ねっと」の「京の食文化」や「京都ツウのススメ」、Leaf miniの「京の食の歳時記(PDF 7.39MB)」などで参照できます。
誕生日は、たいていその人の好物を食卓に登場させると思います。これはこれでメニューの固定化です。ところで、家族一人一人の好物、知ってますか?自信を持って「これだ!」と言えますか?そして、自分の好物はなんですか?とくに料理をする人は、自分の好物なんかは後回しになりがちです。いつの間にか、好物という視点すらもたなくなっていくモノです。この機会に、改めて、振り返ってみてはいかがでしょうか?
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