東京新聞連載 88回 進化した現代

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この記事は、ちょうど週刊AERAの取材を受ける前後に書いた内容です。ですので、AERAの特集「家事からの解放」の内容とやや重複します。しかも、AERAで僕が登場している部分以外の内容とも重複しています。
僕はこの内容を家ではよく話しているらしくて、書いたばかりの原稿を、いつもようにチェックしてもらうと「オチがないね」「新鮮味ないね」と不評でした。担当さんに原稿を送ったら、意外とウケがよくて「あれれ?もしかして、外ではあんまり話してなかった?」となりました。
この家電の普及と家事負担の軽減が連動してないのでは?という問いは、アメリカでは早くから言われていました。僕の知るところでは、ジュリエット・ショアーが『働きすぎのアメリカ人』か『浪費するアメリカ人』のどっちかで触れていたように記憶しています。たしか、「唯一、電子レンジを除いて…」という触れ方だったと思います。が、僕は、その電子レンジでさえも家事(待機)時間を伸ばしたという見解です。
でも、だからといって、じゃぁどうしろと?いう話ですよね。
洗濯の回数減らす?家族みんなで「いただきます」「ごちそうさま」と言える食卓を目指す?と、いきなり求めても難しい話。せめて、メチャクチャ忙しかったり、体調が悪くて家事ができない時に、「昔は今ほど家事頻度が高くない生活だったんよね」と思い出してもらうだけでもイイと思います。それだけでも、ずいぶん家事への気持ちは変わってくるはずです。
家事のスタイルは家庭の数だけあります。隣の家と同じである必要などありません。親と同じである必要もありません。よそと比べて勝った負けたという次元のものでもありません。自分たちが楽しく暮らせているか?が一番重要なのです。そのための家事です。家事がチャントできているから楽しい生活か?というと、これがまた、そうでもないコトがあるのです。少々散らかっている家の人の方が、むしろ明るく元気だということはよくあります。元気だから散らかるという面もありますから。
楽に楽しくいきましょう。
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