東京新聞連載 90回 弁当作り

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前々から、弁当作りが苦手だと公言していました。とくにあの小さな箱に詰める作業が苦手。料理するのは決して嫌いではなく、むしろ好きなくらい。せっかく作った料理を、あの場所に入れるために、ギュウギュウ押し込むのができなくて…
しかし、娘が中学校に入って3年間。よく続けられたなと思います。冷凍食材&食品が大活躍でした。前の晩の残りももちろん大活躍。前の日と同じ弁当というのだけは避けましたが、ほぼ同じような弁当は、きっと数回あったと思います。
「マンネリは文化だ」
これは家事講座では、よく言っていることです。各家庭には、それぞれの「決まり飯」ができるものです。子どもの誕生日にはコレ、祭りの日はコレ、給料日はコレ、給料前はコレ…などもあるでしょうし、お雑煮はきっと毎年同じだと思います。お盆やお彼岸の料理や節句の料理なんかも、決まったモノを食べているかもしれません。これは、その家の文化と言っていいでしょう。
僕は弁当が苦手だったので、毎朝あまり考えずとも作業が進むように、ある程度をマンネリ化=定型化しました。自然にそうなっていったというのもあります。
さて、この春から高校生になる娘。その高校には夜間部があるので、学生食堂が充実しています。お昼時も充実していると願ってはいますが、果たして新入生にゆっくり食べる余裕があるかは不明。しばらくして「やっぱり弁当にする」と言い出すのではないか?と。そうなったらそうなったで、また3年間頑張るだけです。
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