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連載「シニアの楽家事」4回 減塩

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たまに両親の暮らす家でご飯を食べると、あまりの薄味に驚きます。僕も料理に塩をたくさん使う方ではなく、むしろ、無塩料理も多いくらい。それでも、外食や中食で知らず知らずのうちに塩分を摂取しているようです。母親なんて、外食すると、どこで食べても「塩辛い、喉が渇く」と言ってます。

記事の中にあるデータは、「平成29年国民健康・栄養調査結果の概要」を参考にしました。
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf
塩分以外にも、いろいろ興味深いデータが載っています。若者の方が、男女とも、タンパク質も炭水化物も摂取量が少ない傾向にあることや、脂質摂取だけは高齢者の方が少ないというのも載っています。低栄養者の比率が年々増加しているのは、ダイエットの行き過ぎも考えられますが、やはり貧困化が一番大きな要因だと思います。こういうところからも、近年の経済政策が上手く機能していない(国民的な成果に繋がっていない)というのが見て取れます。

塩分摂取については、「第2部 基本項目」の中の「第2章 栄養・食生活に関する状況」(20ページ)の冒頭で触れられています。年々食塩摂取量は減ってきています。スーパーを見回しても、味噌や醤油に減塩商品が増えてます。柿ピーの減塩や塩せんべいの減塩も出ています。

男女差でみると、男性の方が摂取量は多い。これは酒のつまみが関係しているのかもしれません。肉体労働者が多いのも要因として考えられます。そして、男女共記事に書いたとおり、60~69歳の摂取量が一番多い!シニア世代の大問題といえます。塩分の摂りすぎは、高血圧や…ここからは医療分野になりますので、敢えて言及しませんが、身体にとって良いコトは少ないです。

「普通の食生活をしていれば塩分を取り過ぎることはない」と書いている人もいますが、日本は「普通に」食べていると、塩分過多になる食文化なんです。シニア層にとって、長年馴染んだ味は、実は塩分多めの料理である可能性があります。周囲を海に囲まれ、それを生活の中にも活かした暮らしをしている以上、塩分と無縁ではありません。ダシも塩分が含まれます。刺身には醤油を使いますし、味噌汁の味噌も塩を使って製造します。梅干しも漬物も。むしろ、普通の生活をしている人は、熱中症予防のための塩分補給は不要なくらいです。上の「取り過ぎることはない」と書いているのは、調べると、健康マニア領域の人でした。

「塩辛いのが大好き」という人に、「減塩しろ」というのは酷かもしれません。が、自身を振り返ってもらった時に、実は塩辛いのが好きなのではなく、美味しいモノが好きなのかもしれません。塩辛さと美味しさは、必ずしも一緒ではありません。減塩することで、味覚が洗練され、素材の味がわかるようになると、もっともっと美味しさは感じられます。もっともっと美味しい暮らしが待ってます。しかも、料理の腕を磨くという難題ではなく、塩を減らすだけというお手軽さで、それが得られます。きっと食べることがもっと楽しくなります。
 
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