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日経プラス1(2019年11月16日)

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2019年11月16日付け日経プラス1の裏面「すっきり生活」に記事が掲載されました。
ネット記事は↓
窓掃除するなら11月の曇りの日 スクイージー活用
で読めます。

今回は、もともと入稿した原稿はかなり長いものでした。だいぶんカットしてこの紙面になりました。そのカットされた部分は、家事の理屈部分。断片的なハウツー記事が載りがちだけど、実は、ちゃんとその基盤となる理屈も触れてはいます。ただ、そういう根幹に関わる部分は、たいてい「難しい」「わかりにくい」とカットされがちです。

今回の場合は、ちょっと本筋からはずれるかな?という内容ではあったけど、家事の限定性と普遍性を考えるのに、とてもわかりやすい例だと思って原稿にはしたのですが…やっぱりカットされたので、ここに残しておきます。

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濡れ新聞紙でキレイになる?

窓拭きといえば、お祖母ちゃんの知恵袋的な情報として、濡れ新聞紙で窓拭きというのがある。実は、今は濡れ新聞紙で窓をこすっても、せいぜい物理的な摩擦による汚れ剥がし程度の効果しかない。
 
昔、窓拭きに新聞紙を使った背景には、1.木枠の窓に洗剤や水をザブザブかけると、隙間から水が入ったりするから。2.昔の布は強くこすると繊維がちぎれやすく、糸くずになって窓に付着するから。3.昔の新聞インクは石油由来成分だったから、洗剤と同じく油分で汚れを落とせたという背景から。つまり、窓拭きに濡れ新聞紙を使うというのは、当時の知恵と工夫の産物だったのだ。今は、1.はアルミサッシになり、2.は化学繊維が登場し、3.はインクの成分が植物由来のものに変わり、濡れ新聞紙が窓拭きに最適とは言えなくなった。今は、便利な窓拭き用のウェットシートも登場している。濡れ新聞紙よりも効率的に掃除できるだろう。
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昔の家事には昔なりの事情があり、その事情の中で選ばれた結果のこと。その事情(環境)が変化しているにも関わらず、昔ながらの家事をしている人が多いのは、家事を「○○は◎◎で拭く」「◆◆は□□で洗う」というように教わったから。

なぜ◎◎で拭くのか?(根拠)
□□で洗うようになった経緯は?(歴史性)
世界中で◎◎が使われているのか?(地域性)
まで掘り下げると、事情や環境の変化にも対応しやすいはずです。

また、○○→◎◎、◆◆→□□と丸覚えするから、応用が利かないのです。◎◎がない時はどうする?□□が使えない時はどうする?停電や断水は、意外と簡単に起こるというのは、昨今の自然災害でも明らかでしょう。

こういう家事の根幹に関わる情報を流したいなぁと思って、いろいろトライはしてみるものの、なかなか届きません。残念です。
 
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